1月のフランス
この月の気候
このころはだいたい寒気が厳しく、フランスのどこでもダウンジャケット、手袋とエリ巻なしでは過ごせません。 アルプス地方は純白の雪景色、スキー場は目にも、レジャーにも、そして舌にも楽しい場所になります。一日中、スキーで滑り、夕方になれば、ヴァン・ショー(vin chaud)を片手に仲間とおいしいサヴォワ風のフォンデュ鍋を囲みあう、これこそ冬の楽しみです。
イベント
クリスマス・マーケット – 各地(Marché de Noël) 2017年 11月 中旬頃 ~2018年 1月初め フランスはこの時期、クリスマスの賑わい一色。町歩きをすれば、美しく灯るイルミネーションに心が躍る。 各地で開催されるクリスマスマーケットでは、地方の民芸品や伝統菓子などが並び、思わず手に取りたくなる。 ホットワインを片手に、ぶらりと訪れてみよう。
犬ぞりレース – ローヌ・アルプ地方(La Grande Odyssée Savoie Mont Blanc) 2018年 1月 13-24日 ヨーロッパ最大の犬ぞりレース。 十数か国から300匹以上の犬が終結し、1000kmの距離を競う。
http://www.grandeodyssee.com/fr/index.htmlワイン祭 – 各地(Fête le Vin) 2018年1月28-29日 – Fête de la Saint Vincent
http://www.st-vincent-tournante.fr/2015.htmlその他の祭り – 各地(Fêtes) 毎年1月中旬 Sarlat (アキテーヌ地方)トリュフ祭り : Fête de la truffe à Sarlat 2018年1月27-28日 (プロヴァンス地方)ミモザ祭り : Bormes les mimosas
旬のグルメ・食材
マンダリン/クレモンティーヌ(Mandarine/Clementine) 程よい酸味のあるクレモンティーヌ・甘みのあるマンダリンは、この時期大人気のフルーツ。
ビーツ(Betterave) 赤い色をしたカブのような形をしている。 独特の甘味がある食材で、丸ごと茹でた後、煮込みや酢漬け・サラダなどに使用。ロシア料理のボルシチには欠かせない野菜となっている。
ポワローネギ(Poireau) ネギの仲間ではあるが、日本のネギと比べると茎が太く、葉は硬く扁平で厚みがあり、切るとV字型になる。また、味も香りも”まろやか”でやさしい甘みがある。 白い部分は茹でてスープや煮込み、グラタン、キッシュなど様々な料理に使える万能食材。
パースニップ(Parsnip) セリ科のニンジンに似た根菜で、味は淡白。甘みとわずかな苦味がある。煮くずれしないので、煮込み料理の食材としてよく用いられる。 古代ギリシャ時代から地中海周辺で食べられており、当時から食用だけではなく薬用としても重宝されてきた。
芽キャベツ(Chou de Bruxelles) キャベツが小さくなったような形で、巻きも固くしっかりしている。1株で50~60個収穫でき、味は普通のキャベツに比べ、少々苦味がある。 栄養効果は絶大で、ビタミンCを大変豊富に含み(レモンの1.5倍)ふつうのキャベツと比べると3倍以上。 カロチンやビタミンB2、鉄分なども、小さな野菜に凝縮されている。
季節のチーズ(Fromage) ボーフォール(Beaufort):アボンダンス・コンテと並び「3大山チーズ」と呼ばれるサヴォワ地方のハードチーズ グリュイエール(Gruyère):チーズ料理(チーズフォンデュ/キッシュ/オニオングラタンスープ等)に欠かせない ヴァシュラン・モンドール(Vacherin Mont d’Or):エピセアの樹皮包まれ、木箱に入って売られる。芳香が特徴の一つ
今月のレシピ
たまごの赤ワインソースかけ(Oeuf en meurette ) 現地では、沸騰しているお湯にたまごを割り入れてつくる「ポーチドエッグ」ですが、簡単に温泉たまごでアレンジしました。
レシピはこちらクレープのオレンジソース(グランマニエ酒風味)(Crepessuzette) シンプルなクレープを自家製オレンジソースで煮込む、上品なフレンチスイーツです。そのままでも、バニラアイスクリームを添えてもおいしい。
レシピはこちら