ヴナスク Venasque
険しい岩山の上に位置するヴナスクは「フランスの最も美しい村」にも認定される大変印象的な場所。かつての激しい歴史の移り変わりをこの村は物語っているかのよう。
ヴナスクはこの地方で最も古い村の1つに数えられ、ヴナスクの重厚ともいえる魅力は過去の歴史の上に築かれたものである。建物は修復がなされ今でもなお、かつてと同じたたずまいを保っている。
数十人にのぼる画家や芸術家がこの地にアトリエを構えた。観光客も居心地の良いこの村を散策しながら、生きる幸せを感じ、この村に魅了されていくに違いない。
- Access
- マルセイユ(Marseille)から125km トゥールーズ(Toulouse)から370km パリ(Paris)から700km
基本データ
- 地域
- プロヴァンス・コート・ダジュール Provence-Côte-d'Azur
- 人口
- 980 人
- 面積
- 35.01 k㎡
「フランスの最も美しい村」の1つとして認定されているヴナスクは、海抜320mの崖の上に位置する。村からは、ネスク渓谷やカルパントラ平野を見渡すこともでき、この地方有数の素晴らしい村との呼び声も高い。村では景観を保つため、民家の外観変更は禁止されており、遺跡の修復に関しても厳しい規則が定められている。ラベンダー、トリュフ、オリーブが有名。
- フランスの最も美しい村
- 名物料理がある
- 山・渓谷
イベント
2015年のイベント
5月1日~7月15日:サクランボの季節(Laissez vous conter les cerises de Venasque)
6月7日:サクランボと郷土のフェスティヴァル(Festival de la cerise et du terroir) サクランボ試食、料理実演、サクランボ果樹園訪問、生産者による販売 14:00~17:00
6月12~16日、7月31日~9月4日:ガイド付きヴナスク観光(Laissez vous conter Venasque) 木曜17:00~
7月2~30日:演劇(Visite en Scène à Venasque) 木曜21:00~
9月27日:中世の日"過去への回帰”(Journée Médiévale "Retour vers le passé") アニメーション、戦いの演劇、中世の市場
過去のイベント
ヴナスクの著名人
アクセス情報
- ヴナスクを訪れる
- 村内の交通
バスを利用
- ◆カルパントラ(Carpentras)からは1日数本、ヴナスク(Venasque)行きのバスがある。
http://www.ventoux-comtat.com/COVE-VENASQUE-periurb09.pdf
復路
バス ヴナスク(Venasque)-カルパントラ(Carpentras)
車を利用
- ◆パリ(Paris)・リヨン(Lyon)・マルセイユ(Marseille)から:
―ソレイユ高速道路(A7)。アヴィニョン・ノール(Avignon Nord)出口で降り、右方向、カルパントラ道(Route de Carpentras)へ。
―オテル・デュー(Hôtel Dieu)までカルパントラを横切るように走り、アプト(Apt)、サン・ディディエ方面へ。
―アプト方面を進み、ラ・クルトワーズ(La Courtoise)の交差点を通過、ヴナスクまでの表示に従い、進行。
鉄道を利用
- ◆アヴィニョンまで列車で。そこからバス・またはタクシーカルパントラ(Carpentras)まで行き、そこからヴナスク(Venasque)までタクシーまたはバス。
アヴィニョン・サントル駅(Gare Avignon Centre)、バスターミナルからカルパントラ方面バスが平日22本、日曜・祝日6本運行。所要時間45分。料金4€
カルパントラバスターミナルからはヴナスクへのタクシー(要予約)の運行がある。約22€。
http://www.vaucluse.fr/1119-recherche-de-lignes.htm#par12183
飛行機を利用
バスや徒歩を利用
タクシーを利用
- ●カルパントラ(Carpentras)までのタクシー問合せ先。
Station de taxis (Square Champeville), Tel : 04 90 63 08 70
Mencarelli, Tel : 04 90 60 11 50 ou 06 09 30 60 99
Ruel Laurent, Tel : 06 09 33 65 90
Acti’taxis, Tel : 04 90 66 56 45 ou 06 07 62 76 83
Michel, Tel : 06 09 30 37 67
Guintrand, Tel : 04 90 65 86 74 ou 06 80 26 05 87
Pellen, Tel : 06 10 24 48 84
Paoletti, Tel : 06 09 33 76 92
Leydier Patrice, Tel : 04 90 61 21 72 ou 06 16 92 10 52
www.carpentras-ventoux.com
車を利用
その他
観光案内所 Office de Tourisme
ヴナスク観光案内所 (Office de Tourisme de Venasque)
Grand Rue 84210 Venasque
電話 : 04.90.66.11.66
4~6月、9~10月:10:00~12:00/14:00~18:00 (月・日曜は午前休業)7~8月:10:00~12:30/15:00~19:00 (月・日曜は午前休業)復活祭~万聖節(11月1日):日曜・祝日 午後(ボランティア次第)オフシーズンは電話対応
村役場
すべての近郊の村 一覧
アヴィニョン
距離: ヴナスクから 35 km
アヴィニョンと歴史、演劇は切り離しては考えられない。法王がアヴィニョンに定住していたことで、印象的な建築が見受けられる。門を越えると、大事に守られてきた要塞の後ろには法王の都市が広がる。
アヴィニョンを散策すると、古い路地、ホテルの中庭、修復された建築に魅了される。なかでも洗練されているのがジョゼフ・ヴェルネ通りで、並びにはカルヴェ・エ・ルカン美術館(Musées Carvet et Requin)がある。
ドン岩壁公園(Rocher des Doms)へと通ずる、骨董屋通り、時計台広場(Place de l'Horloge)、ロンド通りも見逃せない。
要塞の上部を見ることで法王庁が何故これまでの宮殿になったのかが理解できる。アヴィニョンはローヌ平野に張り出しており、ローヌ渓谷で戦略上の中心となっていた。
アヴィニョンはまた、大規模な演劇祭(1947年Jean Vilarが創設)が行われる演劇の中心都市でもあり、7月10日から8月5日まで行われるこの催しには、フランス国内、また世界各地からやって来る若手や話題の演目を一目見ようと、12万人近くの人々が待ちわびている。
街中が一体となり演目(ダンス、演劇、音楽)に活気を与える。OFFフェスティバルの団体は先駆者と才能ある若手のために設けられており、ショーの後の演技者や観客を集めて行われる路上パフォーマンスは、レストランのテラスの独特な雰囲気の中、夜通し行われる。
※教皇庁はヨーロッパで最も重要なゴシック様式の宮殿で、14世紀ローマ教皇の住まいだった。宮殿では豪華な広間、礼拝堂、回廊、あまりに貴重なフレスコで飾り付けられた法王の別室など25ケ所を訪問用に紹介している。
教皇庁はユネスコにより、世界遺産登録を受けている。(http://www.palais-des-papes.com/)
アクセス:
D28、D4、D1からぺルヌ・レ・フォンテーヌ(Pernes les Fontaines)。D28をサン・サテュルナン・レ・ザヴィニョン(Saint-Saturnin-l?s-Avignon)、ル・ポルネ(Le Pornet)方面へ。N100からアヴィニョンまで。所要時間約40分。
市内交通の便は、バスを中心にとてもよい。
住所 Hotel de Ville - 84045 Avignon CEDEX 9
電話 04.90.80.80.00
FAX 04.90.80.82.82
メール information@ot-avignon.fr
URL http://www.ot-avignon.fr/
OPEN
4月~10月: 月曜~土曜 9:00-18:00 日曜・祝日 10:00-17:00
7月: 月曜~土曜 9:00-19:00 日曜・祝日 10:00-19:00
11月~3月: 月曜~金曜 9:00-17:00 日曜・祝日 10:00-12:00
CLOSE
12月25日 1月1日
出身著名人:
ジャン・アレジ/F1ドライバー
ピエール・ブール/小説家
ミレイユ・マチュ/歌手
オリヴィエ・メシアン/作曲家
クロード=ジョゼフ・ヴェルネ/画家
- 世界遺産
- 古城・城塞
カルパントラ
距離: ヴナスクから 0 km
カルパントラは、ローヌ川(Rhone)とデュランス川(Durance)合流点、モン・ヴァントゥの麓にある村で、幹線道路へのアクセスが比較的よく、旅の滞在にも適した土地だ。そこにはイタリアの田舎のような景色が広がり、13〜18世紀にかけて、ローマ教皇庁領だったことに端を発する、ユダヤ人の存在の影響を受けた数多くの遺産と出合うことができる。「ユダヤ人の扉」(porte Juive:ゴシック・フランボワイヤン様式)で知られる15世紀ゴシック建築、サン・シフラン聖堂(Cathédrale de Saint Siffrein)、アンガンベルティン図書館(bibliothèque Inguimbertine)、古代病院(Hotel-Dieu)、裁判所(Palais de Justice)、古代ローマの門(Arc Romain)、オランジュ凱旋門(Porte d’Orange)、水路(Aqueduc)などが見どころ。
〈アクセス〉
◆鉄道 : AvignonTGV 駅から15km。
◆飛行機 :アヴィニョン空港から15km、マルセイユ・マリニャーヌ空港から90km
◆自動車 : リヨン(Lyon)・マルセイユ(Marseille)間で高速道路A7を進み、22番Orange Sud出口から20km走行。23番Avignon Nord出口で降りて、20km。
〈観光案内所〉
住所 : 97 Place du 25 Aout 1944
電話 : 04.90.63.00.78
FAX : 04.90.60.41.02
メール: tourisme@carpentras-ventoux.com
URL : http://www.carpentras-ventoux.com
OPEN :
月曜~土曜 9:30-12:30/14:00-18:00
イースター以降の祝日 9:30-13:00
7・8月: 月曜~土曜 9:00-13:00/14:00-19:00 日曜・祝祭日 9:30-13:00
〈出身著名人〉
エルゼアール・ジュネ(Elzéar Genet,1470年頃-1548年)〜初期ルネサンスの作曲家。
エドゥアール・ダラディエ(Édouard Daladier,1884年-1970年)〜政治家。第二次世界大戦開戦時のフランスの首相。
- 世界遺産
- 山・渓谷
- 史跡・遺跡
ラ・ロック・シュル・ペルヌ
距離: ヴナスクから 10 km
岩山の上に位置し、みごとな自然に囲まれている小さな村ラ・ロック・シュル・ペルヌ。旅行者は村のいたるところからモン・ド・ヴォークリューズの絶景を満喫できる。この地では石器時代や青銅器時代の遺跡が発見され、大昔から人々がこの岩山に住んでいたことが明らかになっている。幾度となく修復されてきた11世紀の城(現在見学不可)が村を見おろし、村によっておこなわれた修復作業により、今日では村中のきれいな石畳の上を散歩することができる。11世紀に建築され、後に増築されたサン・ピエール・エ・ポール教会(Église de Saint Pierre et Paul,訪問時は役場に鍵を借りること)や昔の搾油機、修復された城の小道も必見。また、ソマーヌ街道(route de Saumane)に行けば、地方独特のボリー(羊飼いに使用されていた、乾燥した石で造られた堀立小屋の一種)も見学することができる。
〈アクセス〉
ヴナスクからソマーヌ(Saumane)方面へ2km。
- 山・渓谷
ボセ
距離: ヴナスクから 7 km
海抜300mにあるボセは、ヴォークリューズの山々の素晴らしい景色が見渡せる高台の小さな村。時にプロヴァンスのクレッシュ(フランスのクリスマスの飾りつけに欠かせない、イエス・キリストが誕生した場面を再現したもの)にも例えられるこの
村は、現在修復が進められている遺跡やも展望台のある城塞の後で身を縮めているようにも見える。古い要塞化された地区だったことを今に残す2つの城門、城の遺跡、展望台、石造りのごつごつとした階段、また国際芸術家センター(Centre International en Metiers d’art) が部分的に修復した12世紀の教会は必見だ。また、村の周辺には、マウンテンバイクを楽しめる険しい山道や、ヴナスクに通ずるハイキングコース、ヴォークリューズの泉やセナンク修道院(Sénanque)もあり、穏やかさと自然の美しさを満喫できる。さらに、村から2kmほど行くと、エルミタージュ・サン・ジャンにアクセスする道が通っている。毎年この道を通り、2つの美しい教会がある田舎のエルミタージュを目指し、巡礼者は歩いてゆく。
ボセには多くの職人がおり、陶器、機織、サントン、ホウロウなどを製作。作品の数々はどれをとって見事だ。さらに珍しいところでは、芸術家養成国際センター(Centre International de Formation aux métiers d’Art)が金装飾、鋳造、フレスコ画、大理石スタック、騙し絵の体験コースを行っている。
〈訪問可能な見どろ〉 ※役場に確認
・ボウム(Baumes)とボリー(Bories)〜ロマネスク以前の構造様式が含まれる不可思議な石造りの小屋
・ロベール庭園〜ジアッニ・ブラットーニ(Giannni Burattoni)とイヴ・アブリュー(Ives Abrioux)がプロヴァンスを愛したユベール・ロベール(Hubert Robert)への敬意で造った庭園
・サンテチエンヌ礼拝堂(La chapelle de Saint-Etienne:村外)〜1573年に荒廃させられた後、1840年に再建
・ラ・カステル・ルー広場(La Place Castel Loup)〜洗濯場の下から騙し絵を眺めることのできる訪問可能
〈アクセス〉
カルパントラ南部のD38でペルヌ・レ・フォンテーヌまで。その後D28でサン・ディディエ方面、D39を右折。
- 山・渓谷
- 古城・城塞
モン・ヴァントゥ
距離: ヴナスクから 30 km
モン・ヴァントゥはヨーロッパアルプス最端部に位置する尾根(山)。1336年、イタリアの詩人ペトラルカ(Pétrarque)が初めて登ったと言われるその頂上(1909m)には気象台があり、360度のパノラマを眺められるほか、設置された案内板からリュベロン、アルピーユ(Alpilles)、サン・ヴィクトワール山(montage de Saint-Victoir)との位置関係も把握できる。斜面にはマツ、カシワ、ブナの木が立ち、エニシダや山岳特有の花も咲いている。夏には、石ころだらけの地面がむき出しになっている尾根の散策が可能で、山の南側の斜面にある古代農器具博物館のあるカロンブ(Caromb)や、修復されたルネサンス様式の城があるバルー(Barroux)にも立ち寄ることができる。一方でその独特の山の形状から、自転車競技者を惹きつけてやまず、このコースはツール・ド・フランスのクライマックスとして使われることでも有名。マロセーヌ(Malaucène)からは、東側D974から自動車でモン・ヴァントゥを通過することもできる。
〈アクセス〉
ヴナスクを出て、D28へ。その後、マザン(Mazan)、カロン(Caron)、マロセーヌと向かう。所要時間約30分。
強風時封鎖の場合あり
- 山・渓谷
オランジュ
距離: ヴナスクから 40 km
芸術と歴史の都市、オランジュでまず訪れたたいのは2つの世界遺産。1つめは街に入ってすぐの場所にあり、古代ローマ文化の象徴、3つのアーチを誇るオランジュの凱旋門(L’Arc de Triomphe d’Orange:紀元前26-27年)。2つめはローマの古代劇場。紀元1世紀初頭に建設されたこの劇場は、ヨーロッパで唯一舞台の壁を良好にを保存しているローマ劇場で、今日でもなお夏になると、芸術祭が開催され、数千の観客を魅了する。一方で、狭い入り組んだ路地を散策するのもまた趣があってよい。オランジュの中心部は改修されたファサードや古代の小さな広場があることから、プロヴァンスの大きな村といったようなイメージを残しており、散策しながら新たな発見の喜びを感じられるだろう。<
〈アクセス〉
―カルパントラからD950のロリオル・デュ・コンタ(Loriol du Comtat)、サリアン(Sarrian)方面へ。
―高速道路A7でヴァランス/リヨン/アヴィニョン/マルセイユの標識に従い、ニーム/オランジュサントルの21番出口で降りる。所要時間40分。
住所 : cours Aristide Briand. 84100 Orange
電話 : 04.90.34.70.88
FAX : 04.90.34.99.62
メール : contact@otorange.fr
URL : http://www.otorange.fr/
OPEN
4月~6月・9月: 月曜~土曜 9:00-18:30 日曜・祝日10:00-13:00/14:00-18:30
7月・8月: 月曜~土曜 9:00-19:30 日曜・祝日10:00-13:00/14:00-19:00
10月1日~3月31日: 月曜~土曜 10:00-13:00/14:00-17:00
CLOSE
日曜・祝日
- 世界遺産
ボリー
距離: ヴナスクから 0 km
歴史的建築物に認定されている村は、1969年から1976年にかけて修復が行われた。およそ150年前に最後の住民が姿を消してから、村が評価され始めた。
ボリー村
電話 : 04.90.72.03.48
地域情報 :訪問は毎日可能。
料金 : 大人 5.50€、小人 : (10~17歳)3€
その他 :団体料金、高齢者・障害者用のシャトルバスについてはゴルド村役場へ1週間前までに要確認。
電話 : 04.90.72.02.08
FAX : 04.90.72.04.39
- 世界遺産