ボセ Le Beaucet
- Access

海抜300mにあるボセは、ヴォークリューズの山々の素晴らしい景色が見渡せる高台の小さな村。時にプロヴァンスのクレッシュ(フランスのクリスマスの飾りつけに欠かせない、イエス・キリストが誕生した場面を再現したもの)にも例えられるこの
村は、現在修復が進められている遺跡やも展望台のある城塞の後で身を縮めているようにも見える。古い要塞化された地区だったことを今に残す2つの城門、城の遺跡、展望台、石造りのごつごつとした階段、また国際芸術家センター(Centre International en Metiers d’art) が部分的に修復した12世紀の教会は必見だ。また、村の周辺には、マウンテンバイクを楽しめる険しい山道や、ヴナスクに通ずるハイキングコース、ヴォークリューズの泉やセナンク修道院(Sénanque)もあり、穏やかさと自然の美しさを満喫できる。さらに、村から2kmほど行くと、エルミタージュ・サン・ジャンにアクセスする道が通っている。毎年この道を通り、2つの美しい教会がある田舎のエルミタージュを目指し、巡礼者は歩いてゆく。
ボセには多くの職人がおり、陶器、機織、サントン、ホウロウなどを製作。作品の数々はどれをとって見事だ。さらに珍しいところでは、芸術家養成国際センター(Centre International de Formation aux métiers d’Art)が金装飾、鋳造、フレスコ画、大理石スタック、騙し絵の体験コースを行っている。
〈訪問可能な見どろ〉 ※役場に確認
・ボウム(Baumes)とボリー(Bories)〜ロマネスク以前の構造様式が含まれる不可思議な石造りの小屋
・ロベール庭園〜ジアッニ・ブラットーニ(Giannni Burattoni)とイヴ・アブリュー(Ives Abrioux)がプロヴァンスを愛したユベール・ロベール(Hubert Robert)への敬意で造った庭園
・サンテチエンヌ礼拝堂(La chapelle de Saint-Etienne:村外)〜1573年に荒廃させられた後、1840年に再建
・ラ・カステル・ルー広場(La Place Castel Loup)〜洗濯場の下から騙し絵を眺めることのできる訪問可能
〈アクセス〉
カルパントラ南部のD38でペルヌ・レ・フォンテーヌまで。その後D28でサン・ディディエ方面、D39を右折。
- 山・渓谷
- 古城・城塞