バスクの郷土料理
Cuisine locale de Pays Basqueバスクとは、スペインとフランス両方にまたがる国境地域の総称です。
正確には、フランス南西部のアキテーヌ地方(ボルドーを中心とした地域)の一部、ピレネーアトランティック県に属します。中心都市はバイヨンヌ。パリからTGVで5時間ほどかかります。
海と山の幸に恵まれたバスク地方では、魚介中心の沿岸料理と、肉や野菜などの内陸料理、どちらも個性的でおいしい郷土料理が発展してきました。
魚介料理は、お米やじゃがいもと一緒に食べることが多く、日本人好みの味わい。最近は日本でもバスク料理が注目されており、東京には専門店もあります。
食の街として有名なこの地域には、名産品がたくさんあります。トウガラシ、生ハム、マグロ、ガトーバスク、フロマージュ・ド・ブルビ(羊乳のチーズ)、チョコレート……。
トウガラシは特に有名で、辛みの強い赤トウガラシ、少しマイルドな青トウガラシがあります。家庭料理では、黒こしょうの替わりに粉末の赤トウガラシを使うことも多々あり、家の壁などに赤トウガラシの飾りをつり下げている様子は、いかにもバスクらしい光景です。エスプレット(Esplette)村では、毎年10月にトウガラシ祭りが開催されています。
本サイトでレシピを紹介してくれるカズコ・ロッシュ先生も、長年バスクで暮らした経験があります。
先生が日本で作りやすくアレンジしてくれたバスクの郷土料理は、どれも絶品。ぜひトライしてみてください。
biperra(バスク語でトウガラシをさす)が語源の一皿。
卵が入った、優しい味わいのラタトゥイユです。
温かくても冷たくてもおいしく食べられる、具だくさんのオムレツです。
日本人好みに厚焼きのアレンジをしてあります。
スケ(suquet)とも呼ばれるこのお料理には、ピリッと辛いピーマンを入れるのがオススメ! 冷やした辛口の白ワインを一緒に召し上がれ。
日本人が大好きなマグロは、バスク地方の人たちの好物でもあります。野菜と一緒に煮込んださっぱりとしたメインディッシュ。