ワインとチーズ巡りのためのカタカナ・フランス語講座 第12回目
(こんにちは)
「AFL フランス語学校」のダニエルです。早いものであっという間に最終回です。
全12回、読んでいただけてとても嬉しかったです!
この講座で大分ワインとチーズに関して
詳しくなったんじゃないですか?
では、イスマエル先生と一緒に
最後のフランス語講座を楽しんでくださいね。
ご機嫌いかがですか?
イスマエルです。
今までの講座はいかがでしたか?
楽しんでいただけましたか?
フランスのことやワインやチーズの楽しみ方を
いっぱい学んでいただけたかと思います。
第12回の講座は
“ワインとチーズにまつわる名言” です。
日本にも“酒は飲んでもの飲まれるな” など
お酒にまつわる名言が数多くあると思いますが、
フランスではどんな名言があるのでしょうか?
ワインとチーズにまつわる名言について
お話をしましょう。
ワイン醸造家たち(vignerons)の古くからの言い伝えに
このようなものがあります。
日曜日はキリスト教の安息日。
労働をせず、静かに一日を過ごす日です。
みな教会に行き、ミサに列席します。
現在、日曜日は単なる休日といってもよい感覚ですが、
かつてこの戒律はしっかりと守られていました。
ですからもしクリスマスが月曜日にあたってしまえば、
前日の日曜日は働くことができず準備不足、
もし火曜日であれば、月曜に準備ができるので、
パンとワインをしっかり用意できる、というわけです。
もともとキリスト教の行事なのに、
このようにすっかり日本に定着したクリスマス、
もう輸入された文化なんて意識は少しもありませんね。
とはいえ、その祝い方は日本とフランスではまったく違います。
日本のクリスマスというと、子供が中心。
丸い白いケーキの上に赤いイチゴが載っている、
あのクリスマス・ケーキとフライド・チキンが目に浮かびます。
最近では、ホテルやレストランでのロマチックなディナーが、
若いカップルの理想みたいです。
このようなものがあります。
≪QuandNoël tombe un lundi, tout est perdu ;
quand Noël est un mardi, pain et vin de toute part.≫
(クリスマスが月曜日にあたったら、何もかも台無し。
クリスマスが火曜日だったら、どこからでもパンとワインが溢れ出てくる。)
quand Noël est un mardi, pain et vin de toute part.≫
(クリスマスが月曜日にあたったら、何もかも台無し。
クリスマスが火曜日だったら、どこからでもパンとワインが溢れ出てくる。)
日曜日はキリスト教の安息日。
労働をせず、静かに一日を過ごす日です。
みな教会に行き、ミサに列席します。
現在、日曜日は単なる休日といってもよい感覚ですが、
かつてこの戒律はしっかりと守られていました。
ですからもしクリスマスが月曜日にあたってしまえば、
前日の日曜日は働くことができず準備不足、
もし火曜日であれば、月曜に準備ができるので、
パンとワインをしっかり用意できる、というわけです。
もともとキリスト教の行事なのに、
このようにすっかり日本に定着したクリスマス、
もう輸入された文化なんて意識は少しもありませんね。
とはいえ、その祝い方は日本とフランスではまったく違います。
日本のクリスマスというと、子供が中心。
丸い白いケーキの上に赤いイチゴが載っている、
あのクリスマス・ケーキとフライド・チキンが目に浮かびます。
最近では、ホテルやレストランでのロマチックなディナーが、
若いカップルの理想みたいです。
一方、キリスト教が
生活の基盤となっている
フランスでは、
クリスマスは伝統的に
家族が一緒に集まり
絆を確かめる機会なのです。
もともとイエス・キリストの
降誕を祝う祭りですから、
家族そろってイヴの夜を
楽しみ(reveillon)、
真夜中のミサに行く家族は
今でも少なくありません。。
生活の基盤となっている
フランスでは、
クリスマスは伝統的に
家族が一緒に集まり
絆を確かめる機会なのです。
もともとイエス・キリストの
降誕を祝う祭りですから、
家族そろってイヴの夜を
楽しみ(reveillon)、
真夜中のミサに行く家族は
今でも少なくありません。。
一年に一回だけでも家族の暖かさを味わうため、離れていた家族・親戚も集まって、
一緒に盛り沢山なディナーを食べて、幸せを分かち合うこと、
それがフランスの伝統的クリスマスです。
そのために、主婦ときにはご主人も旬の材料を使い、
知恵を絞り腕によりかけてクリスマスの食事の準備をします。
冬が旬といえば、フォワ・グラ(foie gras)、ブーダン・ブラン(boudin blanc)、
オマール(homard)、牡蠣(huîtres)など。
それに合わせるワイン選びも大きな楽しみです。
フォワ・グラとなれば、ワインは甘口の白の代表、ソテールヌ(Sauternes)で決まりです。
一緒に飲むだけではなく、フォワ・グラのテリーヌをつくるとき、
ソテールヌをまんべんなくフォワ・グラに振り掛けて下ごしらえをするほど、
相性のよい組み合わせなのです。
そして、フランス人にとってクリスマスにもチーズは欠かせません。
大勢が集まる場合なら、数種類のチーズをのせた大きなプレートを2枚は用意しなければ。
チーズを選ぶときのポイントは、まず何よりも招いたお客の好みと、
メインの料理に合うかどうかです。
チーズとワインのおすすめの組み合わせをいくつか挙げてみましょう。
一緒に盛り沢山なディナーを食べて、幸せを分かち合うこと、
それがフランスの伝統的クリスマスです。
そのために、主婦ときにはご主人も旬の材料を使い、
知恵を絞り腕によりかけてクリスマスの食事の準備をします。
冬が旬といえば、フォワ・グラ(foie gras)、ブーダン・ブラン(boudin blanc)、
オマール(homard)、牡蠣(huîtres)など。
それに合わせるワイン選びも大きな楽しみです。
フォワ・グラとなれば、ワインは甘口の白の代表、ソテールヌ(Sauternes)で決まりです。
一緒に飲むだけではなく、フォワ・グラのテリーヌをつくるとき、
ソテールヌをまんべんなくフォワ・グラに振り掛けて下ごしらえをするほど、
相性のよい組み合わせなのです。
そして、フランス人にとってクリスマスにもチーズは欠かせません。
大勢が集まる場合なら、数種類のチーズをのせた大きなプレートを2枚は用意しなければ。
チーズを選ぶときのポイントは、まず何よりも招いたお客の好みと、
メインの料理に合うかどうかです。
チーズとワインのおすすめの組み合わせをいくつか挙げてみましょう。
●サン・フェリシアン(St Félicien)というトロリとしたチーズには、
ローヌ地方の赤ワインが合います。
●山羊のチーズのシュヴロタン(Chevrotin)、
ボーフォール(Beaufort)や
テット・ド・モアン(Tête de Moine)など味の濃いチーズには、
スイスとの国境にあるジュラ山脈が産地のワインが合います。
●モン・ドール(Mont d’Or)という軟らかいチーズには
シャルドネがおすすめです。
●そしてウォッシュチーズ(塩水やお酒を吹き付けながら
熟成させるチーズ)の代表格であるエポワス(Époisses)には、
ブルゴーニュ地方の白ワインがおすすめです。
ローヌ地方の赤ワインが合います。
●山羊のチーズのシュヴロタン(Chevrotin)、
ボーフォール(Beaufort)や
テット・ド・モアン(Tête de Moine)など味の濃いチーズには、
スイスとの国境にあるジュラ山脈が産地のワインが合います。
●モン・ドール(Mont d’Or)という軟らかいチーズには
シャルドネがおすすめです。
●そしてウォッシュチーズ(塩水やお酒を吹き付けながら
熟成させるチーズ)の代表格であるエポワス(Époisses)には、
ブルゴーニュ地方の白ワインがおすすめです。
ところで、日本酒は燗をして飲むのに、日本ではワインを温めて飲むことは
ほとんどありませんね。
フランスの北部や東部の冬の名物はワインを温めて飲む
≪ヴァン・ショー≫(Vin chaud:ホット・ワイン)です。
ワインが熱いだけではなく、カレー料理のように、新陳代謝をよくするスパイスが入っています。
シナモン、ペッパー、サフラン、ローリエ、スターアニスなどなど。
デリケートな料理と一緒に飲むというより、
寒い外から帰ってきた時、体を温めるための飲み物という感じです。もちろん屋外でも。
アルザスのクリスマス市にはヴァン・ショーの屋台が並び、
温かいワインで体を温めながら町を見物して回ることができます。
クリスマスの食事とそれに合わせて選ばれるワインは、地方によってさまざま。
しかし、12月31日、新年を前にして、ひときわ輝くワインはシャンパン以外にありません。
午前0時に向け10秒のカウントダウンが始まり、0時ちょうどにシャンパンの栓を飛ばし、
互いに抱きあい≪Bonne année!≫(新年おめでとう!)と新しい年の幸福を願い合います。
シャンパンはもちろん白ワイン、そして冬は海産物の美味しいシーズン。
年末そして新年の楽しい食事によく出てくるのは当然ですね。
ほとんどありませんね。
フランスの北部や東部の冬の名物はワインを温めて飲む
≪ヴァン・ショー≫(Vin chaud:ホット・ワイン)です。
ワインが熱いだけではなく、カレー料理のように、新陳代謝をよくするスパイスが入っています。
シナモン、ペッパー、サフラン、ローリエ、スターアニスなどなど。
デリケートな料理と一緒に飲むというより、
寒い外から帰ってきた時、体を温めるための飲み物という感じです。もちろん屋外でも。
アルザスのクリスマス市にはヴァン・ショーの屋台が並び、
温かいワインで体を温めながら町を見物して回ることができます。
クリスマスの食事とそれに合わせて選ばれるワインは、地方によってさまざま。
しかし、12月31日、新年を前にして、ひときわ輝くワインはシャンパン以外にありません。
午前0時に向け10秒のカウントダウンが始まり、0時ちょうどにシャンパンの栓を飛ばし、
互いに抱きあい≪Bonne année!≫(新年おめでとう!)と新しい年の幸福を願い合います。
シャンパンはもちろん白ワイン、そして冬は海産物の美味しいシーズン。
年末そして新年の楽しい食事によく出てくるのは当然ですね。
クリスマスの過ごし方が違っていても、
フランスと日本のクリスマスには
共通点もあります。
アメリカの影響のため、
フランスの伝統とは決していえない、
七面鳥の丸焼きのフランス版、
≪ ダンド・ド・ノエル≫
(Dinde de Noël:鶏とマロンの付け合せ)が
フランスでもクリスマスのメイン料理に
なりつつあります。
日本では鶏の照り焼きがよく出てきますね。
ダンド・ド・ノエルには、
ローストしただけのものであれば、
ポムロール(Pomerol)というワインが、
ソースをかけてあるものであれば、
ムルソー(Meursault)というワインが合います。
フランスと日本のクリスマスには
共通点もあります。
アメリカの影響のため、
フランスの伝統とは決していえない、
七面鳥の丸焼きのフランス版、
≪ ダンド・ド・ノエル≫
(Dinde de Noël:鶏とマロンの付け合せ)が
フランスでもクリスマスのメイン料理に
なりつつあります。
日本では鶏の照り焼きがよく出てきますね。
ダンド・ド・ノエルには、
ローストしただけのものであれば、
ポムロール(Pomerol)というワインが、
ソースをかけてあるものであれば、
ムルソー(Meursault)というワインが合います。
一方、日本では、あのイチゴの載ったケーキが
クリスマス・ケーキの女王の座を譲ろうとしているところでしょうか?
うれしいことに、フランス語を話す国
(フランスはもちろん、ベルギー、カナダそしてベトナムなど)の
伝統的な ≪ ブュシュ・ド・ノエル≫(bûche de Noël) が日本にも広まっているのです。
本来はココアクリームで覆った薪の形のロールケーキでしたが、
今のフランスではアイスクリーム版の方が人気になっています。
日本でもフランスでも伝統は変わっていきますね。
クリスマス・ケーキの女王の座を譲ろうとしているところでしょうか?
うれしいことに、フランス語を話す国
(フランスはもちろん、ベルギー、カナダそしてベトナムなど)の
伝統的な ≪ ブュシュ・ド・ノエル≫(bûche de Noël) が日本にも広まっているのです。
本来はココアクリームで覆った薪の形のロールケーキでしたが、
今のフランスではアイスクリーム版の方が人気になっています。
日本でもフランスでも伝統は変わっていきますね。
クリスマスの時の食事についての
会話のやり取りを見てみましょう!
- 予定はありますか?
-
Vous avez quelque chose de prévu - 家族と一緒に
-
En famille - かもしれない、~だと思います
-
Sans doute - おそらく、かもしれない、~でしょう
-
Probablement - ~でしょうね
-
J’imagine
今回でワインとチーズの講座も終わりです。
またお会いできることを楽しみにしています!
Au revoir(それでは、また)!
またお会いできることを楽しみにしています!
Au revoir(それでは、また)!
陽気なフランス人と
会話しませんか!