歴史的建造物と芸術を堪能！
傾斜した場所に1117年着工、16世紀に完成した大聖堂。鐘楼は14世紀トゥールーズ様式の8角形。ローマ時代の偉大な絵画からなるフレスコ群はイタリアの流れをくむ工房で制作されたもので、使徒やマリアの生涯が描かれている。これらは天上のエルサレムを描いた聖遺物箱のフレスコ画と対をなすものだ。

18世紀の医療環境を知る！
歴史の偶然により、現在も完全な姿でその姿を留めている18世紀の薬局。オテルデュー（現在は養老院となっている）の中にあり、使われている木材はあめ色で美しい。ここでは、青やさまざまな色で絵付けされた18世紀の陶器の壺、18世紀の吹きガラス瓶、軍隊で使われていた外科手術用具など貴重な品を目にすることができる。また、昔の治療法を記した古い書物もあり、 そこには、薬草やマムシ、蠍、ヒキガエル、牛の尿、馬糞、蜘蛛の粉などが使われたことが、示されている。観光案内所に申し出ればいつでも見学できるが、部屋が小さいため、一度に入れるのは20人まで。

木枠造りの家々が村の全盛期の豊かさを物語り、その前面には貝と巡礼の杖のモチーフがついていて、中世にはコンポステーラ巡礼路の宿場であったことを思い起こさせる。