ルシヨンの村観光 （Visite du village）

村の中を歩き回ろう
ルシヨンは古くからある村で、その歴史の痕跡き数々の建築の中に刻まれているが、決してその歴史に縛られることはない。
何よりもまず、不思議な場所である。酸化した化合物が、周辺の景色や重なり合った家々のファサードに無限の色彩を放ち、目が錯覚を起こして正面玄関が壁だと勘違いする。ルシヨンの村を静かに観光しよう。なぜなら曲がり角ごとに、夢の中へ誘われるように、魅力的な細部に視線が引きつけられるからだ。

◆パスキエの広場(Place du Pasquier) :
次々と姿を変えた場所である。牧草地から始まり、年に7回の見本市が開かれた広場、小学校の中庭（小学校は薬局になった）、そして駐車場と社会文化センター(Centre Social et Culturel)の入口となった。

◆ラベ=アヴォンの広場(Place de l'Abbé-Avon) :
かまどの下とも呼ばれる。家を保護するためのくぼんだ岩の中に、かつてパン屋のかまどがあったため。この広場の名前は1720年にペストが流行した時に献身的に奉仕した神父の名前に由来している。左手には幸福の門(la Porte Heureuse)がある。

◆鐘楼(Beffroi) :
昔の牢獄城塞の門で、鐘楼は19世紀に手直しされた。教会付属の鐘がついている。左側にある最初の路地は城塞の2つの塔に通じる昔の巡視路に通じている。塔からは村とその周辺を見晴らせる美しい眺望が広がる。

◆ピニョット広場(Place Pignotte) :
この広場の名前は、ピノテー(pinhotte)という施し物の名前に由来している。ピノテーとは信者へ配布するための松かさの形をした小さいパンで、1316年に法王ジャン22世(le Pape Jean XXII)によって指定された。

◆フォージュ広場(Place de la Forge) :
987年に建てられた昔の城の中庭かもしれない。いくつかの遺跡と小さい十字架がある。

◆方向指示板 :
村で最も高い場所。ここからヴォクリューズ山地のあるリュベロン地方を見渡すことができる。

◆サン=ミシェル教会(Eglise St Michel) :
11世紀に建てられた原始的な教会。城塞の中の城の向かいにある。年月とともに、かなり手直しされている。特に際立っているのは、断崖の端に建っていることである。17世紀のファサード、18世紀の内陣、18世紀末のポトゥヴァン(Potevin)の作品、洗礼盤、サン=ミシェルの像、十字架にかけられたキリストの像がある。

◆マリア広場(Place de la Mairie) :
18世紀の美しい家々があり、村で賑わいのある中心部。

◆郵便局広場(Place de la Poste) :
くぼみの中にまだ泉が残っていて、家畜たちが喉を潤している。

◆ニンフの泉(Fontaine des Naïades) :
村の低い場所にある。サン=サチュルナン(Saint-Saturnin)通りにある。一見の価値がある。

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